介護福祉士はどんな点が大変?
介護職の中では唯一の国家資格である介護福祉士のお仕事は、社会貢献度が高くてやりがいを感じられるお仕事です。
しかし実際に働いてみると、確かに大きなやりがいや充実感はあっても、それ以上に大変な仕事だと感じる人が少なくありません。
介護福祉士の仕事は、何が大変なのでしょうか?
1つ目には、待遇があまり良くないという点が挙げられます。
弁護士や医師のような他の国家資格と比較すると、給料や待遇面では決して良いとは言えません。
介護業界は全般的にお給料が低く、介護福祉士として働く場合でも初年度の年収は約280万円程度です。
2つ目は、介護業界では持っている資格よりも経験が重視される傾向があるという点です。
資格を持っている人よりも、実務経験が長い人がリーダーとして選ばれることが多いのです。
3つ目には、人間関係が難しいという点があります。
介護福祉士が働く施設では、ケアマネ―ジャーや看護師を始め、作業療法士や理学療法士、そして栄養士など様々な人が同じ職場で働いています。
それぞれ異なる立場で異なる価値観や意見を持ち入居者をサポートしているわけですが、必ずしも皆が同じ意見というわけではありません。
専門的な見解が違うことによる衝突もあり、人間関係のトラブルで悩むことが少なくありません。
4つ目には、体力的にキツイ仕事だという点が挙げられます。
介護福祉士のお仕事は、冷暖房がついたオフィスでデスクワークをするお仕事ではなく、入居者の介護に携わるお仕事です。
体力的にハードですし、24時間の中でシフト勤務となるため、その点でもツラいと感じる人は少なくありません。
悩みを解決する方法とは?
介護福祉士の悩みを解決するためには、目の前にある一つ一つのことを丁寧かつ真摯に対応することから始めなければいけません。
職場の人間関係トラブルならコミュニケーション不足が原因ということもあるため、普段からコミュニケーションを活性化することによってお互いに気持ちよく理解し合える職場環境を作ることができます。
また待遇に関しては転職するという方法もありますが、介護業界全体が低待遇なので転職してもあまり劇的な変化は期待できないかもしれません。
それよりも、より高度な資格を取得してキャリアアップを計画したほうが待遇アップという点では大きな効果が期待できます。
例えば介護福祉士として5年以上実務経験を積むと、ケアマネ―ジャーの資格取得が可能となります。
ケアマネ―ジャーとなればオフィスワークへの転職も可能となりますし、資格手当などによって給料アップも期待できるでしょう。
それ以外にも、ケアマネ―ジャーなら在宅介護を希望する人の介護認定に携わるなど、いろいろな働き方ができるため、将来ライフステージが変わった時にも対応しやすいというメリットがあります。