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列車清掃員

列車清掃員はどんな仕事?

列車清掃員には、さまざまな職務があります。
鉄道車両の内外を清掃するお仕事ですが、列車内清掃においては、忘れ物やゴミを回収するほか、座席に掃除機をかけたり手すりやつり革の拭き掃除などを行います。
また、床面は専用の清掃器具を使って車内掃除も行います。

列車清掃員の仕事は、それだけではありません。
座席の向きを変えられる列車の場合には、マニュアル通り元の位置に戻したり、リクライニングを定位置に戻すことも列車清掃員のお仕事です。
また、新幹線などの車両においては背もたれ部分にカバーがついていることがあり、それを交換することも大切な仕事です。
洗面台やトイレが設置されている列車においては、これらの車内設備の清掃作業も列車清掃員の仕事です。

列車清掃員の仕事は、列車の外側にも及びます。
専用の装置やブラシを使い、車両の外側を洗浄することで、利用者が気持ちよく利用できる列車環境へと近づけます。

列車清掃員の仕事は大変?

列車清掃員の仕事は、時間との勝負が求められます。
1人の作業員が担当するエリアは広く、限られた時間の中ですべての清掃作業をマニュアル通りに行わなければいけません。
車庫に入った列車を数日かけてのんびり清掃することはなく、多くの場合、列車の停車時間10分~20分という短い時間の中で車内を隅々と清掃しなければいけません。
仕事をこなすためには集中力や経験、高いスキルが必要不可欠で、その点でも大変な仕事だと言えるでしょう。

また新型コロナウィルス禍においては、クラスターを発生させないために、消毒作業も列車清掃員の職務に加わりました。
安全で清潔な旅を利用者が楽しめるのは、こうした列車清掃員の努力に支えられています。

このお仕事は、チームで働くお仕事です。
清掃に関する高い技術や経験値は必要不可欠ですが、その他にもチームワークやコミュニケーション能力など、さまざまな能力が求められます。
また、毎日同じ作業をリピートするわけではなく、異なる列車や現場によって異なる設備の清掃を効率的に行わなければいけません。
フレキシブルに対応できる姿勢は必要ですし、どんな段取りで作業をするのが効率的かという点を考える力も求められます。
その点でも、大変なお仕事と言えます。

どんなやりがいがある?

列車清掃員のお仕事は、社会貢献を実感できる仕事です。
公共の交通機関でもある列車の内外を清掃することで、利用者に快適で清潔な環境を提供することで、社会に貢献しているという充実感を得ることができます。

またこのお仕事は、車両のメンテナンスや操縦士などとチームプレーで毎日の職務をこなさなければいけません。
それぞれの列車ごとにチャレンジできる環境があり、職務をやり遂げた際には大きな達成感と充実感、そして仲間意識を得られます。