IT業界へのさまざまな取り組みを、国が主導で行っている
IT業界の過剰労働に対して、現在国が主導となりさまざまな施策が行われています。
「働き方改革」と言う言葉の通り、働きやすい環境作りは行われているものの企業によってはあまり進んでいなかったり、自主的に進める気がない企業も珍しくありません。
そのため、国が主導してIT業界の職場環境の改善に乗り出しているのです。
こうした国の取り組みにより、業界内の労働状態は少しずつ改善されており、現在も継続されています。
働きやすい環境になることで従業員1人1人のパフォーマンスが上がり、さらなる業績アップが期待できます。
また働き方の効率が上がることにより、エンジニアのスキルアップにもつながるはずです。
長時間労働への、国の対応
国がIT業界に対して行った取り組みとして、「長時間労働への対応」が挙げられます。
長時間労働はIT業界の長年の課題となっており、「いつも終電で帰る」「終電がないからタクシーで帰る」という状況の人も少なくありません。
こうした労働環境がずっと変わらずそのまま放置されていたため、国は労働時間の是正に乗り出しました。
具体的には、各企業が抱えている問題を抽出しその問題をフェーズごとで捉えるようにしました。
そしてその問題に含まれている背景を理解し、最適な解決策を考え出すという方法です。
こうした取り組みにより問題も少しずつ減っており、働きやすい環境の企業が増えてきています。
現状でもまだ残業の多い職場はあるものの、以前より状況は確かに改善されつつあります。
また、国は「過剰労働に関するチェックリスト」を用意しています。
社内の労働環境が悪化しているのではないかと感じるときは、このリストを確認すると良いでしょう。
リストは厚生労働省のページで無料で閲覧することが可能となっています。
自社診断ツールを確認しよう
さらに国は「自社診断ツール」というものを提供しています。
これは「IT企業の社内における、長時間労働への取り組み状況を可視化できるツール」です。
社内にある部署別、またはプロジェクト別にチェックできるため、活用するのをおすすめします。
このツールはこれから何かを取り組み始めようと思っている中小企業や、大企業の中で部署ごとの状況やプロジェクトの進捗を確認・比較したい場合に便利です。
さらに業界内での自社の立ち位置の確認をしたい場合にも、便利なツールとなっています。
診断結果は見やすさが工夫されており、マネージャー職についている人であればプロジェクト進捗の判断をスムーズにするために役立てることができます。
また経営者であれば、結果をもとに社内全体を改革するのに役立ちます。