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組み込みエンジニアについて

組み込みエンジニアの仕事内容

組み込みエンジニアとは、家電製品やIT機器に搭載される制御システムを作るエンジニアです。
Wi-Fiルーターがわかりやすい例ですが、最近では家電製品にもインターネットに接続できるものが増えたため、それらの開発も組み込みエンジニアの仕事になります。

組み込みエンジニアの仕事内容は多岐にわたります。
製品の企画からシステム、ハードウェア、ソフトウェアの設計、また、設計後の実装やデバッグテスト、保守点検なども組み込みエンジニアの仕事内容です。
ただし、最初から一人で全部の仕事を任されるわけではなく、新人の場合、多くの人は実装やデバッグテストからスタートします。
実装やデバッグテストで経験を積んでから、企画や設計などの上流工程に徐々にかかわるようになるのが一般的な流れです。

組み込みエンジニアに必要なスキル

組み込みエンジニアは上記のように仕事内容が多岐にわたるため、求められる知識とスキルの幅もかなり広いです。
そのなかでも、組み込みOSに何が使われているかによって、特に必要なスキルを3つに分けることができます。
組み込みOSにLinuxを使っている場合、一般的なPCのアプリケーション開発と違いが少ないため、C++やJavaなどの言語のスキルがあるとよいでしょう。
チップ用にさまざまなドライバがあるケースもあります。

次に、組み込みOSにRTOSを使うケースです。
この場合、「タスク」という優先度によるスケジューリングの概念をもとにC言語で開発することが多いので、そのスキルが必須となります。
また、Linuxのドライバを移植したり自分でドライバを開発したりしなければならない場合もあるので、ドライバに関するスキルも必要です。
3つ目はOSを使用しないケースですが、この場合スケジューラなど管理機能を自分で開発できるスキルが求められます。

組み込みエンジニアになるには

上記のように組み込みエンジニアにはさまざまなスキルが求められますが、まずは前提としてプログラミングスキルを身につけておくべきでしょう。
独学でプログラミングを学ぶことも可能ですが、時間も労力もかかります。
体系的に学べるスクールの方が効率は良いです。
費用はかかりますが、実務に必要な知識も同時に身につけられるため、組み込みエンジニアを目指す方法として最短ルートと言えるでしょう。

または、組み込みエンジニアとは異なる職種で経験を積み、そこで培った知識やスキルを生かして転職するという方法もあります。
現在、ITエンジニアの方なら経験次第で転職は十分に可能です。
なお、組み込みエンジニアに必須資格はありませんが、関連資格を取得していることで就職・転職の場でアピールになります。