施工管理技士

施工管理技士の仕事内容

施工管理士の仕事とは、その名のとおり施工の全体を管理することです。
施工管理士が工事現場で施工作業を行うわけではありません。
現場を含む全体を管理することが求められます。

具体的には、施工計画を立て、スケジュールを作成し、スケジュールに沿って工事を実行することになります。
それに伴い、品質管理や安全管理が必要なことももちろんです。
したがって非常に責任の大きな仕事であり、施工現場の規模によっては一人ではなく複数の施工管理技士が担当することもあります。

施工管理技士に必要なスキル

1級施工管理技士と2級施工管理技士という国家資格があります。
しかし、国家資格がないと施工管理技士の仕事ができないわけではありません。
実際、求人情報には資格や経験の有無を問わず施工管理技士を募集しているものもあるほどです。
ただし、施工管理技士資格があることでどんなスキルを持っているかを客観的に証明できるため、建設業界で働くなら取得しておきたいと言えるでしょう。

どんな工事に携わるかによって、施工管理技士資格は6種類に分かれます。
たとえば、建設機械施工管理技士や電気工事施工管理技士、造園施工管理技士などです。
建築現場で重宝されるのは建築施工管理技士でしょう。
建築施工管理技士資格には1級と2級がありますが、扱える工事現場に制限がない1級に対して、2級には制限があります。

特定建設業とされる7つの業種を行うには、専任技術者、もしくは監理技術者が営業所ごとに必要ですが、1級施工管理技士資格があると、どちらのポジションにも就くことが可能です。
資格以外では、現場全体の管理を行う仕事ですからマネジメントやリーダーシップのスキルが求められるでしょう。
論理的かつ慎重な思考力も必要です。

施工管理技士になるには

施工管理技士になるには、施工管理技士資格を取得するのが近道です。
ただし、施工管理技士資格を取得するには国家資格を受験して合格しなければなりません。
1級も2級も取得するには実務経験が必要なので、いきなり試験を受けることはできないことに注意してください。
実務経験として必要な期間は最終学歴次第ですが、大卒の場合でも、2級取得には対象学科卒業後1年以上の実務経験が条件です。

したがって、将来、施工管理技士資格を取得して施工管理技士として働きたいなら、まずは建築業界に技術者として就職することを目指しましょう。
社内で働きながら経験を積み、受験資格を得てから試験を受け、資格取得後キャリアアップするというのが一般的な流れです。
企業によっては、施工管理技士資格の取得費用をカバーしてくれるところもあります。
また、資格取得後は資格手当がつく企業が多いので、収入アップのメリットも大です。