駅の清掃の仕事内容
駅の清掃とは、駅のホーム、通路や階段、喫煙室、トイレなど、駅の構内の各施設の清掃のことです。
鉄道会社から仕事を請け負う関連会社が担当することが多く、一つの職場で長く働いている人も少なくありません。
また、駅の構内だけでなく、鉄道の車両内の清掃も含まれることがあります。
車両基地で車体を洗浄するのは特殊な仕事になりますが、車内のゴミを回収し、座席、通路、洗面所、トイレなどの掃き掃除や拭き掃除は、駅の清掃スタッフが行うことも多いです。
駅の清掃の大変さ
駅に限ったことではありませんが、清掃業の最も大変なことは汚いものを扱わなければならないことです。
汚いものを触るのにどうしても抵抗があるという人には、向いていない仕事と言ってよいでしょう。
しかも駅の清掃は、実際にこの仕事に従事したことのある人によると、あらゆる清掃のなかで最も汚い現場とも言われます。
また、汚いだけでなく、決められた時間内に高いクオリティーの仕事を果たさなければならないことも大変です。
駅はいろんな人が利用するため、なかにはちょっと清掃ができていないところがあるだけでクレームを言う人もいます。
鉄道会社もサービス業ですので、そのようなクレームにはしっかり対処しなければなりません。
それゆえ、清掃員の仕事には丁寧さと確実さが求められます。
加えて、体力を要するのも駅の清掃の大変なところです。
清掃範囲が広いうえ、階段を上り下りするのも頻繁ですから、決められた時間内にすべての清掃を終えるにはてきぱきと作業する必要がありますし、移動もスピーディーに行わなければなりません。
このように大変さはあるものの、慣れてくると毎日基本的に同じ作業の繰り返しです。
仕事に慣れるほど肉体的な大変さは軽減されますが、それにつれて仕事の単調さに苦痛を覚える人もいます。
単調な仕事でも常に同じクオリティーでこなせるだけの忍耐が要求される仕事と言えるでしょう。
駅の清掃のやりがい
駅の清掃における最大のやりがいは達成感です。
オフィスや客室の清掃と比べて、駅の汚れ具合は格段に上です。
それを自分の手によってきれいにするわけですから、そのことに大きな達成感を得られる人は少なくありません。
加えて、決められた時間内に必要な箇所の清掃をすべて終えるには作業効率が求められます。
自分で創意工夫して難しい仕事を完遂するわけですので、やりがいは大きいです。
特に掃除好きの人にはたまらなく感じられるでしょう。
あと、駅という特殊な場所の清掃ということもあって、鉄道ファンには駅で仕事ができるだけで大きな満足を感じている人もいます。
駅の事務室など、客の立場では立ち入れないようなところにも日常的に出入りできるのは確かに大きな魅力でしょう。