しっかりと情報を集めないと失敗することも多い
看護師が転職する理由は様々ですが、どのようなケースにしろ、以前の職場よりも環境や待遇の良い職場を求めて転職するものです。
しかし、事前に転職先の情報をしっかりと集めていないと失敗することがありますので、情報収集をきちんと進めるようにしましょう。
特に、雇用条件や勤務の時間や休日、業務内容などは仕事の快適さを決めるのにとても重要な要素となりますので、完全に納得した上で転職を決める必要があります。
たとえば、求人の中には、「○○万円可能」という表記がされていて、モデルケースが示されている場合があります。
しかし、これは最低給料を保証するものではありませんし、多くの場合ある程度の残業や夜勤などによる特別手当が含まれているものです。
実際に勤務して給与をもらう段になってみると、思っていた給料よりも少ないというケースも見られますので、しっかりとどのくらいの給料となるのかを確認する必要があります。
人間関係が問題となることも
雇用条件だけでなく、職場の雰囲気やそこに勤める人たちの関係というのは、場所によってかなり変わるものです。
そのため、待遇がとても良いということで転職を決めて働き始めたものの、職場の雰囲気があまり良くなく、人間関係がかなり厳しく苦労するという失敗をしてしまった人もいます。
求人情報や面接の際の感じでは、人間関係までは知ることができませんので、なかなか人間関係の状況について確認するのは難しいように思えます。
しかし、意外と看護師の世界は狭いので、仲間同士でいろいろな病院の情報というのは細かいところまで入ってきます。
そこで、待遇や仕事環境をチェックすると同時に、他の病院についての情報を持っている看護師や医療スタッフの仲間に、候補となっている病院の内部事情を聞いてみると良いでしょう。
業務内容やレベルが違うために苦労することも
同じ診療科や部署であっても、病院によって微妙に業務内容や仕事の段取りが違うことはよくあります。
また、医療機関ごとに医療のレベルは異なりますし、担当の医師によっても質がだいぶ変わってくることがあります。
そのため、転職したはいいものの、自分が思い描いていた業務とは内容やレベルの面で差があるということに気づいて苦労することもあります。
多少レベルが高いというのであれば、自分磨きのために役立つ職場となりますが、あまりにも今までとレベルが違うということになると、不満がたまってしまうことになります。
また、仕事の仕方がかなり違うと、思うように自分の働き方がしっくりとこなくなってしまいますので、やはり不満を抱えることにつながります。
このように、看護師の転職にはいろいろな失敗の事例がありますが、どれも事前にしっかりと情報を収集していれば防げることが多いので、いかに転職先の情報を十分に集めるかということが重要なのかが分かります。