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システムエンジニアって新3K?

システムを設計して管理するシステムエンジニア

会社の業務システムを運用するためにも、何らかの店舗の売り上げを効率化させるためにも、個々のニーズに合わせたシステムというのは欠かせません。
そのため、ある程度大きな経営規模を持つ企業は、自前のシステムを構築して、それを使って業務をいっています。
そのシステムを設計し作り上げていくのが、システムエンジニアの仕事となります。

要件定義

クライアントとヒアリングを行い、どのようなシステムを望んでいるのか要望を明確にします。
時間やお金などすべての要望に応えることは難しい場合も多々あります。
システムの開発に必要な期間や費用を算出し顧客の要求を実現できるのか決定します。

基本設計

クライアントの要望を実現するシステムの設計を行います。要件定義のデータをもとに、どのような仕様にするのかを決定します。

詳細設計

基本設計で決めた機能に対し、どのような技術や仕組みで実現するのかを考える業務です。プログラマーがプログラミングするために必要な設計を行います。

テスト

プログラムが完了したら、システムが仕様通りに動くのかテストする工程もシステムエンジニアが担当します。

システムエンジニアの厳しさ

システムエンジニアは、管理的な働きをしますので、いわゆるIT土方のような単調な仕事を延々とするということはありません。
しかし、クライアントとの交渉やチームのプログラマーをまとめるなど、多くの人とのかかわりがあり、上手にまとめていかないといけないので、ストレスが多い仕事でもあります。
また、多くの場合納期が厳しく設定されていますので、いかに納期に間に合わせるように終わらせるかを考え、仕事をすすめていくかというのも苦労する理由となります。

万が一テストの際に不具合が出た、完成したシステムをクライアントが気に入ってくれない時などは、システムエンジニアに責任がかかりますので、緊張感を強いられる仕事でもあります。
責任が多くやりがいが多い分、求められることも多い仕事だと言えるでしょう。

システムエンジニアの就業人口

システムエンジニアの人口は約90万人です。
人材不足と言われており、2030年には約59万人程度の就業人口不足が見込まれています。
就業人口が不足している要因は、日本の人口減少だけではなく、IT産業の成長や多様化によるニーズの高まりから需要が高まっているためです。

システムエンジニアの給与について

厚生労働省が公表している賃金構造基本統計調査によると、システムエンジニアの平均年収は550.8万円となっています。
全職種の平均年収が454.5万円と比較して高めの年収であることがわかります。
続いて、年齢別の平均年収ですが、20代後半が441.1万円、30代後半で539.7万円、40代になると600万円を超えます。
年収が高い理由としてIT業界の人材不足です。
現在、ITは多くの業種で活用されていますが、人材がその普及に追いついていないため高い給与を払ってでも人材を確保したいと考える企業が多いと考えられます。
システムエンジニアは高いスキルが必要です。そのため簡単に参入できる分野ではありません。

システムエンジニアはつらい?

システムエンジニアのイメージに長時間労働というイメージが持たれています。
長時間労働の原因は納期の厳しさによるものです。開発の現場はスケジュール通りに進むとは限りません。システムエンジニアは納期へのプレッシャーがつらい職業といえます。
給与も安いイメージを持たれますが、上にもある通りシステムエンジニアの年収は安くありません。
多重の下請け構造となっているため、下請けになるほど中間マージンが抜かれ、給与も少なくなります。
そのためスキルを身につけたらよりよい環境への転職をおすすめします。

システムエンジニアの魅力とは?

こうした厳しさもありますが、やはり自分のセンスと高い技術を用いて、思い通りのシステムを作り上げられるというのは非常にやりがいのあることです。
レベルの高いシステムを作ることができた時は、大きな達成感を味わえます。

システムの構築と一口に言っても、規模やその複雑さなどでかなり違いがありますので、システムエンジニアとしてスキルアップを行い、より大きくて難しいプロジェクトに携われるように頑張っていくというのも、システムエンジニアならではの楽しみでしょう。
スキルを高めることでキャリアアップがしやすい職種ですので、将来性があるというのも魅力的な点と言えます。