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IT業界の健康問題

IT業界で健康問題が多い理由は「睡眠不足」が主な原因

近年、IT業界で働くエンジニアたちの健康問題が懸念されています。
特にメンタルヘルスの面では悪化しており、その原因には差し迫る納期へのストレスや過酷な労働環境などが挙げられます。
その中でも健康問題にマイナスの影響をもたらしている大きな原因の一つには、睡眠不足があります。

エンジニアが長時間の残業を強いられると、どうしても睡眠時間が削られて睡眠不足の状態に陥りやすくなってしまいます。
さらにストレスや不安、心配事などを抱えたまま眠りにつくことで睡眠の質が浅くなり、睡眠時間が短いことも手伝って十分な睡眠をとれないまま翌日を迎えなければいけません。
そうした日々が続くことによって、メンタルヘルスは少しずつ蝕まれてしまうのです。

多くのエンジニアは、仕事のない土日を使って睡眠負債を回収しようと寝だめをします。
それで回復できれば良いのですが、慢性的な睡眠不足に陥っている場合には週末に寝だめをしても回復しきれません。
それがさらに疲労やストレスを悪化させ、集中力の欠如から仕事の効率が低下したり、不眠症を併発するなどさらなる大きな問題が起こってしまいます。

エンジニアの睡眠不足に対する取り組みは、エンジニア個人だけの問題ではありません。
定期的に産業医を受診して健康問題が起こっていないかをチェックしたり、職場でもエンジニアのライフスタイルを客観的に考慮しながら適切な職務分担が必要不可欠です。
例えば、エンジニアにすでに睡眠不足の兆候が見られている場合には、時間外勤務は1カ月当たり20時間以内に抑えるだけでなく、土日の出勤や深夜勤などはNGとするのが賢明です。

その際には、通勤時間も考慮しなければいけません。
在社時間が同じなら、通勤時間が長い人は必然的に在宅時間が短くなり、結果として睡眠時間が削られてしまいやすいからです。

多重下請けの課題も解決も連動

エンジニアの健康問題に取り組むためには、多重下請けの課題に関しても並行して取り組むことが求められます。
なぜなら、エンジニアの長時間残業を引き起こしている原因の一つに多重下請け問題があるからです。
複数の案件を抱えながら並行して作業しなければいけないエンジニアは多く、余裕のない納期設定なども上乗せされ、エンジニアの健康状態にマイナスの影響を与えてしまいます。

IT業界に携わる企業は今後、社員が技術力やQOLを高く維持できる職場環境を整備することが求められています。
最新技術やオートメーションシステムを積極的に取り入れながら、できるだけエンジニアが効率的に作業に集中できる環境を整えることによって、健康問題も少しずつ改善されていくことでしょう。