作業療法士とは
作業療法士とは、障害者を対象とした医療を行っていく上で、医師の指示を受けて日常生活のために福祉用具を用いたり、様々な訓練を行う専門家のことです。
簡単にまとめてしまうと、リハビリテーションに関する仕事のリハビリ部分を担当する仕事です。
リハビリテーションというと、すべて1人の人物が計画、実行をしているものと思われていますが、実際は数人でチームとなり計画、実行という対応をとっているのです。
個人であっても、リハビリテーションできるケースは多くあります。
ですが、人によっては肉体の問題ではなく精神の問題を患っている人もいますので、今では数人体制でリハビリテーションを行うケースが多いのです。
例えば、肉体の障害を負っている人が、長い治療期間を経て精神ストレスを溜め込むこともあります。
そのようなトラブルを減らす場合、精神科の医師、もしくはリハビリテーションを専門とするものが、適切な判断により対応を行う仕組みになっているのです。
なので、すべての仕事、責任を作業療法士のみで負うわけではありません。
近年では、全年齢に対してリハビリテーションを行っているケースと、老人といった高齢者のみ専門的にリハビリテーションを行っているケースがあります。
前者であれば、どこの病院でも受けられるリハビリテーションなのですが、後者の場合は作業療法士などが不足している病院、もしくはノウハウが少ない病院では対処できません。
つまり、作業療法士が在籍していて適切な治療を受けられるということは、リハビリテーションを受けたいものにとっては重要な問題となるのです。
なので、あらかじめどのような作業療法士が在籍しているのか、サイト上で公表している病院も今では多くなりました。
あらゆる面で人気の作業療法士
作業療法士はあらゆる面で人気の資格でもあります。
例えば合格率においては、医療の資格の中でもトップに近い合格率を誇っています。
というのも、作業療法士の合格率は約90.0%だからです。
看護師も同じように人気の資格となっていますが、合格率は作業療法士とほぼ同じなので人気が高いのです。
近年では、このような資格を有しているだけでも多くの仕事に就けますし、なによりも専門的な仕事を任せてもらえるので人気が高まっています。
作業療法士は平均年収が約405万円と高くはありませんが、それでも病院、リハビリテーションに関する施設、もしくは障害者の更生施設で勤務できるので、他では体験できないような仕事も行えるということで人気です。
近年では、マシンを導入しているリハビリテーションも増えているので、作業療法士は、ITとの付き合いも多くなっている仕事となっています。