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貯水槽管理技術者

貯水槽管理技術者はこんな資格

貯水槽管理技術者とは、もともとは貯水槽水道衛生管理士という資格名だった、民間の資格です。
公益社団法人の全国建築物飲料水管理協会が水道法に基づいて管理運営している資格で、都道府県ごとに設定されている制定に基づいて適切に水質管理がされているかどうかをチェックすることが主な役割です。

貯水槽管理技術者は、貯湯槽と貯水槽水道からの給水設備、給湯設備の状態を維持管理したり、水道水からの感染症の予防対策に努める職務に従事します。
また地震など自然災害が起こった場合には、行政と連携して水道関連の対処を行うことも大切な職務となっています。
この資格を持つ人材は、水道水や関連設備に関するスペシャリストです。
国民の健康と安全に大きな影響を持っており、職務の遂行に際しては保健所をはじめとする行政や医療機関と連携・情報交換しながら、水道水の安全と衛生を確保します。

貯水槽管理技術者の資格を取得する方法

貯水槽管理技術者は民間の資格で、取得するためには公益社団法人の全国建築物飲料水管理協会が開催する講習会を受講しなければいけません。
講習会は誰でも受講できるわけではなく、例えば受講時に満18歳以上である年齢制限が設けられている他、建築物の環境衛生分野で2年以上の実務経験を持っている人、または建築物を所有しているオーナーもしくは管理者などの要件も設けられています。

講習会はオンラインでは受講できないため、対面講習に参加する必要があります。
東京をはじめ、大阪や愛知県など全国5カ所で年に1回ずつ開催されているので、足を運びやすいロケーションを選んだうえで受講の申し込みをすることになります。
講習会は2日間にわたって行われ、講習会を全て受講した上で最後に行われる修了テストを受験し、それに合格すると有効期間5年間の貯水槽管理技術者資格の認定書を交付してもらえます。

貯水槽管理技術者の資格を取るメリットは多い

貯水槽管理技術者の資格を取得する1つ目のメリットは、地域の人々の生活の改善や健康、QOLの向上という点で大きく貢献できるという点です。
働きながらやりがいや充実感を感じることができるでしょう。

2つ目のメリットは、就職や転職がしやすいという点です。
環境問題に携わる資格は今後ニーズが高まると考えられており、貯水槽管理技術者も例外ではありません。
特に公共機関やハウスメーカー、建設業界などには高いニーズがあります。

3つ目のメリットは何歳からでもキャリアを構築できるという点で、資格取得のための年齢に上限は設けられていません。
それに水道関連の仕事に従事していなくても、建築物を所有しているオーナーなら受講して資格を認定してもらえます。
取得しやすい資格で高いニーズがあることで、キャリア構築の面でも大きなメリットが期待できます。