厳しいチェック
飲料水貯水槽清掃業とは、飲料水が入った貯水槽に関する清掃業務を行う業種です。
貯水槽のほかにも高置水槽や受水槽といったものも清掃します。
直接口の中に入れる飲料水だからこそ、ちょっとした汚れも残してはいけない作業でもあると言えるでしょう。
作業を行う際には、貯水槽の管理者との打ち合わせ・点検・確認作業を行います。
その後、住民や施設を利用している人々に、断水措置の説明を行い、どれくらいの時間が掛かるのかを具体的に提示する流れです。
作業計画書によって決められた作業班により、定められた時間内での清掃作業を行います。
その際、残留塩素濃度や色・濁りなどの水質検査を行うことも求められます。
どんな人材が必要か
飲料水貯水槽清掃作業を行う際には、貯水槽清掃作業従事者としての研修を修了していることが条件です。
主に事業者や厚生労働省の登録が済んでいる者が、期間を設けて実施主体となり行います。
研修は貯水槽内における消毒や清掃について、安全性や衛生面での知識・技能を確認する形です。
研修は貯水槽清掃作業を行うスタッフが、年間7時間以上行うことが条件となります。
ただし、1日のうちに7時間行う必要はなく、期間ごとに1~2時間と区切ることも可能となっています。
作業に支障をきたさないよう、且つ安全や技術面などの確認を定期的に行うことが必要とされていると言えるでしょう。
どんな道具が必要なのか
飲料水貯水槽清掃作業として登録を行う際には、機械器具や保管庫が必要となります。
機械器具としては、高圧洗浄機や揚水ポンプ、換気ファンなどが求められるのが一般的です。
また、残水処理機や色度計、防水型照明器具などの所持が必要となります。
残留塩素測定器や濁度計といった、清掃後のチェックに欠かせないものも含まれているので、作業開始時には忘れずに確認をしておきましょう。
保管庫としては、清掃に関する薬剤や機械器具を保管するための場所が必要です。
屋外に設置されている際には、悪天候時に雨水で濡れないことも求められれています。
また、水切り・水抜きなどが行える保管庫が必要となります。
資格を得る方法
飲料水貯水槽清掃業にて必要となるのが、貯水槽清掃作業監督者という資格です。
新たに資格を得るためには、高校または中等教育学校を卒業している事が条件となっています。
それぞれ建築物の貯水槽清掃を、2年以上行った事があることも条件として挙げられるので、忘れずにチェックしておきましょう。
受講内容としては、新規受講で4日間、時間にして29.5時間の講習を受けます。
具体的に、建築物環境衛生制度や給水衛生概論、作業の安全管理や建築設備概論について学ぶ流れです。
それ以外にも、貯水槽清掃各論について12時間学んだあと、試験を行う形となります。