縁の下の力持ちである存在
鉄筋工事業は鉄筋建築物に関して、設計図からは位置関係、組立を行う職業です。
建物の完成後は鉄筋部分が見えなくなるため、あまり目立たない職種と言えるでしょう。
しかし、建築物において縁の下の力持ち的な存在として、無くてはならない職業でもあります。
鉄筋工事業で働く際には、鉄筋施工技能士という資格を持っていると有利に就職できるでしょう。
国家資格の一つであり、1級・2級合わせて約40,000人近い人が取得していると言われています。
そのほかにも、建築施工管理技能検定に関しても、鉄筋工事業で働く際に注目されます。
主な業務内容
鉄筋工事業での主な業務内容としては、建物の骨組みに関する施工図や加工帳の作成から始まります。
仕様書と照らし合わせながら、どんな材料が必要なのか、またどれくらいの数量が必要なのかを計算・見積もりを行う流れです。
取り付けを行う鉄筋に関しては、それぞれのサイズごとに切断・加工を行う事が求められます。
鉄筋と図面の用意が出来たら、今度は段取りと配筋作業を行います。
技術経験者における指導の元、無駄のない配筋指示を執り行う事が重要となります。
その後は組立(嵌合)と結束という手順を踏んで取り付け業務が完了します。
建設完了後も、品質維持のために自主検査を行う必要があることを忘れてはいけません。
求められるもの
鉄筋工事業の中で求められるものは、柔軟性と技術をすぐにマスターする能力が挙げられます。
鉄筋など重量の重いものを持ち運ぶため、一見体力仕事に思われる仕事と見られがちです。
しかし、取り付け業務や適切な長さに切断する加工業務など、より正確性のある仕事が求められていると言えるでしょう。
鉄筋工事業で活躍するためには、とにかく技術の経験が重要視されます。
加工を行う機械一つにとっても、使いこなせるコツをしっかりとマスターする必要があると言えるでしょう。
そのため、各職場で見につけた経験を持ちながら、適所柔軟性を付けて対応できる技術が求められています。
どんな人が向いているのか
鉄筋工事業で働く人は、建物を作る事が好きな人というのが向いています。
ビルや商業施設など、これまで建てられてきた建物において、自分の手で作り上げたいという気持ちがあれば長く続けられるでしょう。
勿論ある程度の体力が必要となりますが、精神的に強くなることが最優先課題とも言えます。
また、汗を流して働く姿に憧れを持つ人も向いていると言えるでしょう。
肉体労働を行いながら、学歴に関係なく人々のために働く、という喜びを持つ事が大切です。
縁の下の力持ちとして活躍したいという方にとっては、鉄筋工事業は最適の仕事とも言えます。