建物の見た目も変える
塗装工事業とは建物の塗装を主に行う業種です。
専用の塗材を用い、工作物へと塗付け・吹付けといった作業を行います。
場合によっては張り付けといった手法を用いる場合もあり、これまでとは全く違った見た目の建物へと変化させる場合もある仕事です。
塗装工事業で行う業務としては、塗装・溶射に関する塗装工事が主として挙げられます。
そのほか区画線工事などの路面標示工事も行っているのが特徴です。
また、コートライン標示工事や布張仕上工事、屋内床面標示工事などもあります。
塗装工事業における主な資格としては、一級塗装技能士や二級塗装技能士、職業訓練指導員などが挙げられます。
一級塗装技能士の場合には厚生労働省認定の国家資格となり、二級塗装技能士や職業訓練指導員は各都道府県知事が認定した資格となるため、それぞれ違いを覚えておきましょう。
着工前から洗浄作業
塗装工事の流れとしては、まず着工前の挨拶から始まります。
施工する建物の持ち主だけではなく、周辺住宅にも挨拶を行い、これからの工事について説明を行うことも大切な仕事の一つです。
これにより、周辺住民同士のトラブルも避けられると言えるでしょう。
次に塗装を行う前に必要な足場の着工が行われます。
壁は勿論、屋根部分においても、安全性や効率を高めるために設置するのが一般的です。
しっかりと工事が行える状態になったら、塗装を行う場所の洗浄作業を行います。
一般的に高圧洗浄機を用いて清掃するため、見る見るうちに壁や屋根が綺麗になるでしょう。
素地の調整から板金の補修
洗浄を行った壁や屋根の中でも、サビや取り切れない汚れなどがあります。
こういった場所においては、たわしやほこり除去用の道具を用い、手作業で綺麗にするのも塗装工事業における仕事の一つです。
部分ごとにサンドペーパーを用い、塗装が付きやすいような工夫も行います。
屋根部分においては釘が出ていないかをチェックし、しっかりと板金の補修を行うことも忘れてはいけません。
釘のチェック及び釘打ち後は、コーキング材を用いて隙間を埋めます。
塗装のムラなどが起きる重要な部分でもあるため、見逃してはいけない部分の一つです。
下地調整から塗装
壁への塗装を行う場合には、建物が作られた時に使われたコーキング剤を除去し、新たにコーキング作業を行います。
これにより、ムラなく塗装が行える事に加え、雨漏りといった心配も無くなるとされています。
その後は、養生作業を行い、下塗りから中塗り、上塗りといった手順で塗装が行われる流れです。
屋根の場合、下塗り後に雨漏り防止作業としてタスペーサーを行います。
そして中塗り・上塗りと時間をかけてムラなく塗り上げます。
最後は現場責任者の目で厳しくチェックを行い、塗装作業完了です。