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  2. 介護業界のキャリアアップ

看護師

看護師の資格と強み

看護師とは、医師の指示を受けて診療の補助を行う人のことです。
また、専門的な知識を有している人として、患者さんに接することの多い資格としても知られています。
人によっては、寝たきりのため動くのが困難という人もいますので、適切な判断により対処しなければいけない場面も多いでしょう。
ですが、このような仕事の困難さが目立つ資格でもあるのですが、今でも看護師の資格を取得されている人の数は減っていません。

というのも、看護師は再就職にも強いからです。
結婚や出産、身内の介護などを理由に一旦看護師としての勤務を辞めたとしても、ブランクがある看護師でも採用したい、勤務時間などに制限がある看護師でも採用したいというところも多くあります。
また、看護師の平均年収は男女ともに約480万円前後とされていますので、就職だけでなく、給与面にも満足されている人が多くいます。

資格そのものも専門学校や大学を通じて学べるようになっていますし、なによりも病院、介護老人保健施設といった、求人件数が多いことで知られている施設で勤務できるため、就職に強いとして人気を高めています。

看護師の仕事内容

すでに案内しておりますが、看護師の仕事内容はチームとして勤務するものが多いです。

午前中はベッドに用いられているシーツの交換、薬品の点検などを行いますので、ドタバタとした環境の中で仕事をするケースが多いでしょう。
ですが、他の仕事と比較すると看護師の場合は仕事内容が大幅に変更となるケースが稀です。
そのため、今では看護師のシフト制も安定するようになったと言われています。

また、このような面に魅力を感じている人も多いため、今でも看護師の資格試験を受けている人は数多く存在します。
特殊な職業に就くわけなので、資格試験そのものが難しいと思われがちですが、実際は合格率が約90.0%ほどなので合格率が低いわけではありません。
他の資格と比較しても、前提となる知識・技術などを獲得できる教育機関が多いという特徴もありますので、他の資格と比較しても安定して取れる資格という評価も多いです。

最近では、看護師による訪問看護も増えてきました。
訪問看護とは、実際に自宅を訪問する形で医療を進めていくという新しいかたちの医療です。
昔では、ごく一部の人たちが利用されていたサービスです。
費用がかかり過ぎる、すぐに自宅まで医師、看護師が来てくれない・・・ということで、人気はマチマチだった時代もありました。
ですが、今ではインターネットを使用することで、自宅と病院をテレビカメラでつなぐことが可能です。

これにより医師から適切なアドバイス、必要とあれば看護師を派遣するような対応まで可能となり、今では多くの人が訪問看護を知ることとなりました。

介護福祉士

介護福祉士とは

介護の資格で今でも人気の高い資格に、介護福祉士という資格が存在します。

介護に関する資格は他にも存在しますが、介護福祉士は唯一の国家資格として有名なため、今でも人気が高い資格として多くの人が資格試験を受けているのです。
また、介護福祉士が介護において必要となる場面は、主に介護を行う現場で仕事する場合です。
そのため、介護福祉士として勤務する場合は障害者、もしくは高齢者の世話をすることが多いと理解しておきましょう。

近年では、自宅で介護を必要としている人のために、ホームヘルパーとして働いている介護福祉士も増えています。
ホームヘルパーというのは、施設に常駐して介護をするのではなく、スタッフが実際に自宅を訪問する形で介護対象者を介護するのです。
人によっては寝たきりのためひとりでは体を動かすことすら難しいという人もいます。
このような利用者の場合には、身体を起こす、入浴の手伝いをする、おむつを交換するといった行為が必要になります。
なので、介護福祉士の仕事は他の仕事とは違い、体力が必要となる場合が多いのです。

そのため、福祉で働く人は女性だけでなく男性も多くなりました。

介護福祉士に関する情報

介護福祉士は人気の国家資格としても有名なのですが、それには理由があります。

介護福祉士の合格率は約58.0%とされていますので、年々でそれほど資格取得が難しくなくなっているのです。
また、介護福祉士の良いところは勤務先が非常に多いことです。
資格保有者となると、在宅サービス事業所、老人ホームといった施設で勤務できるようになります。
さらに、デイサービスセンターといった専門的な介護サービスを行っている業者でも働けるので、自分の都合、理想に合わせて勤務先を選べるケースが多いのです。

介護福祉士の平均年収は約320万円です。
賞与込みでこのような平均年収となっているのですが、勤務先によっては勤務時間がキッチリとシフトのため固定になっているので、近年では再就職を意識して主婦が介護福祉士の資格を取得するケースも増えています。
また、介護福祉士の資格取得ですが、受講資格として実務者研修を450時間受けておく必要があります。
このような研修は、介護福祉士を目指している人であれば、派遣を行いながらでも可能となっています。

というのも、業者のほうで手配してくれることがあるため、完全な未経験者であっても450時間の研修後に、介護福祉士の資格試験を受けられるからです。
また、450時間というと長期の研修になると思われがちですが、資格の中には500時間以上で実務者研修を受けなければいけないものもあります。
なので、それほど他の資格と比較して受講資格が厳しいわけではありません。

ケアマネージャー

ケアマネージャーの可能性

ケアマネージャーとは、要介護者などの相談に応じる人のことです。
実際には相談のみに対応しているのではなく、適切な判断により指示などを出すという仕事にも対応しています。
ケアマネージャーの資格は、資格試験の合格によって得られるのですが、近年では合格率が約16.0%となっておりますので、合格率が高い資格ではありません。

また、ケアマネージャーの就職先ですが、ケアマネージャーは多様な仕事に就けるという魅力があります。
例えば、老人保健施設、介護保険施設などで勤務できることが多いです。
このような施設をはじめ、継続して勤務し経験を積むことで、主任ケアマネージャーという更にステップアップした資格を取得でき、介護施設以外の職場や教育に携わるなど、仕事の選択肢も多くなります。

そして、ケアマネージャーの平均年収は一般介護職と比べると高い傾向にあります。
現在知られている範囲では約370万円という平均年収が目立っておりますので、介護の仕事をするにあたり収入面を考える場合には取得しておくべき資格のひとつと言えます。

ケアマネージャーの仕事内容

ケアマネージャーの仕事内容ですが、主に要介護者と家族の連絡、相談などの橋渡し役となる仕事を行います。
なので、時代によってケアマネージャーのすべき仕事は変わってくるのです。

近年では、在宅介護サービスというものが知られるようになりました。
こちらは、それほど重い障害を負っていない人であれば受けられるので、人気の介護サービスとして有名です。
ですが、人気が高すぎるため在宅介護サービスを始める業者も増えてきました。
つまり、今では数が多すぎるため・・・どの業者を利用すれば良いのか迷うような状況なのです。
このような場合も、ケアマネージャーは相談に乗ってあげることができます。

ケアマネージャーの仕事内容を大まかにまとめると、相談相手の精神的ストレスをやわらげる仕事というのが妥当でしょう。
近年では、それほど多くの費用を介護施設に使えないという人も増えてきました。
ケアマネージャーは、相談だけでなく施設そのものの案内も行っていますので、最近では、施設そのものを代わって選んでくれる人物としても有名になっているのです。
個々が求めているもの、また不安といった問題点を洗い流し、そしてニーズにあった施設を選ぶわけなので、責任重大な仕事を任せられることもあるでしょう。

ただし、ケアマネージャーの需要は年々で高まっていますので、今では年収増が見込めている勤務先も増えています。
近年では、男性だけでなく女性のケアマネージャーを多く採用している業者も増えてきました。
理由としては、年収増につながるということで、意欲的に長期間に渡って働いてくれる女性が増えているからです。
そのため、ケアマネージャーの中にもキャリアを多く積んでいる人物も多く、ケアマネージャーもベテランと未経験者で分類されるようになりました。

実務者研修

実務者研修とは

実務者研修とは、スキルアップのために行なわれている研修のことです。

また、どのような職業にも実務者研修が存在するというわけではありません。
大きく分けて以下のような種類に分類されているので、どのような職業、勤務先でも実務者研修に対応していると思わないほうが無難です。

実務者研修を受けられるケースその1ですが、スキルアップのためにステップアップが必要な職業であると認められると発生する、というケースが存在します。
例えば、介護福祉士の実務者研修が今では有名になっています。
というのも、介護福祉士を未経験で目指している人の数が多いことが、今では良く知られているからです。
しかし、スキルアップのためにステップアップをしないと、このような資格、職業を得たりこなしたりすることは不可能です。
そのため、実務者研修というものが存在するのです。

介護福祉士の資格を得るために実務者研修を受けた場合、どれほどの期間でステップアップが完了するのか明確に理解できます。
つまり、学校の学科と同じで一定の実務者研修を終えた後は、経験者としての評価が成される仕組みになっているのです。
個人として学習するより確実に資格を得られるため、多くの業者で実務者研修を設けるようになりました。
仕事とセットで実務者研修が付いてくることも珍しくないので、今では定番と言われている実務者研修が、このようなステップアップ方式の実務者研修です。

実務者研修を受けられるケースその2ですが、自分で実務者研修に申込むというケースもあります。
先ほどのケースとは違い、業者のほうでパンフレットなどを配布しているのみで、半強制的に参加させられるわけではありません。
また、このような実務者研修は会社から資格取得後に、資格取得にかかった費用の一部が会社側で支払われるようになっています。
なので、ステップアップ方式ではありませんが、素早く資格取得できるようであれば無駄な出費もなく、実務者研修により資格を得ることができるのです。

ほとんどの企業で対応していますので、基本的にどの企業に就職した場合も利用可能な実務者研修として知られています。

実務者研修の資格概要

実務者研修の資格概要ですが、実務者研修は介護職員初任者研修からのステップアップとして用意されています。

過去では、ホームヘルパー2級から1級へとステップアップしていくものが、今では介護職員初任者研修、実務者研修というふうにステップアップしていくのです。
昔は、独自で介護について学習している人が多かったのですが、今では実務者研修を利用することで介護福祉士を目指せるようになっています。
また、実務者研修の資格取得にかかる日数ですが、無資格の方が研修に参加した場合は修了まで6ヶ月程度かかるとされています。