理学療法士

理学療法士とは

理学療法士とは、障害者の中でも病気、事故などにより障害者となった方の社会復帰のために、運動機能の回復を目指してリハビリテーションを担当する人のことです。

リハビリテーションというと、医師、看護師の一部が対応しているというイメージがあります。
ですが、そのようなイメージは今では過去のものとなっているので注意してください。
というのも、リハビリテーションに関する施設では、有資格者以外は専門的に治療、リハビリテーションで必要となる運動の指示、もしくは補助を行えないようになっているからです。
テレビドラマなどで医師、看護師などが補助を行っているシーンが流れることもありますが、こちらはあくまでも経過観察として簡単な診断を行っているだけです。

なので、リハビリテーション全体の流れを決めるのは、理学療法士といった一部の有資格者だけと理解しておいたほうが良いでしょう。
理学療法士の素晴らしいところは、リハビリテーションで必要となる知識を有していることです。
そのため、肉体の障害を持っている人に対して、どのようなスケジュールを組めば良いのかも理解しています。
もしくは、資格取得までにそのような知識、技術を得ているので、安定したリハビリテーションを行えるようになるのです。

近年では、高齢者となり身体が弱まってしまったため、肉体の障害を負っている人も増えています。
つまり、理学療法士は高齢化社会を支えていく上で必要な人物として、現代では認識が強まっている状況なのです。
他にも、デイケアサービスなどでも理学療法士が必要となるケースもありますし、仕事に関しても拘束時間が短いので、若い理学療法士でも長く仕事に就けるということで人気が高まっています。

あらゆる医療の現場で必要となる理学療法士

あらゆる医療の現場で需要が高まっている理学療法士ですが、資格試験の合格率もそれほど高くありません。

理学療法士は約75.0%となっており、新卒の場合は約82.0%の合格率という状況です。
一般的な資格試験の合格率は約60.0%前後とされていますので、資格試験の合格率は平均より高いという良い一面があります。
また、理学療法士は試験の出題範囲も広くありません。
なので、今まで理学療法士を目指して勉強されてきた人であれば、特に出題範囲には問題もなく対処できるでしょう。

理学療法士の勤務先ですが、リハビリテーション専門病院だけではありません。
他にも、専門学校で指導を行う人物として勤務することも可能ですし、マッサージ師に近い立場で、デイケアサービスを行う人物として勤務することも可能です。
理学療法士の平均年収は約410万円前後となっております。
そのため、医療の資格の中では給与も安定しているという評価が多いです。